子育て情報『会場設営、出場メンバーも作戦も子どもたちで。ベンチに大人が入らない「子どもが主体の大会」で子どもたちに起こる変化』

2021年4月13日 16:35

会場設営、出場メンバーも作戦も子どもたちで。ベンチに大人が入らない「子どもが主体の大会」で子どもたちに起こる変化

大会に参加した西鶴間サッカークラブの安東洋一監督は、次のように感想を話してくれました。

「これまで何度か参加させてもらっていますが、コーチがベンチに入らないのはこの大会だけです。いつもはコーチが指示をしてしまう場面でも、子どもたちに任せるので、普段からそういう場面を増やしてもいいのではないかという、指導者側の気づきにもなりますよね」

合同ミーティングについては「ミーティングは、大人から子どもへの一方通行になってしまいがちですが、子どもたち同士で話す場を設けることで、一生懸命、自分の考えや想いを話そうとします。とても良い時間だと思います」と感心していました。

■ベンチに大人が入らないからこそ起こる、子どもたちの変化

会場設営、出場メンバーも作戦も子どもたちで。ベンチに大人が入らない「子どもが主体の大会」で子どもたちに起こる変化

試合を見ながら相手チームのいいところを探して書く

一場監督は合同ミーティングの様子を遠目で見ながら、子どもたちの変化について、こう話します。

「3、4年生と5、6年生では、意見の質も変わってきます。3、4年生のときは、相手に対して遠慮なく、思ったことを口にするのですが、高学年になると戦術的なことも含めて、相手に気を使いながら言うようになります。年齢による社会性の芽生えとともに、発言の内容も変わるので、おもしろいですよね」

伊勢原FCフォレストでは「選手の自立」をテーマに、自分で考えてサッカーをすることを大切にしています。
合同ミーティングもその一環です。

「相手チームにアドバイスができるのは、相手がどういうサッカーをしているのか、どういう戦術なのかを理解しているから。それに対して、自分たちはやりにくかった、やりやすかった、もっとこうすればいいと、お互いの立場に立って考え、言葉で伝えることができるのは、相当レベルが高いことだと思います」

フォレストカップでは、参加賞として作戦ボードに「相手チームの良いところ」「相手チームへのアドバイス」と書かれたマグネットを渡しています。このように大人がサポートすることで、子どもたちの考えを引き出す仕組みをうまく作っているのです。一場監督は言います。

「突然、発言しろと言われても難しいと思います。フォレストでは普段から、練習後に必ず相手と自分の良いところを見つける『いいとこメガネ』というミーティングをしています。人間は違いや欠点に目が行きやすいので、そのようにしてお互いのいいところを見つけ合うようにしています」

■任せてみれば子どもたちは意外とできるもの

普段の大会とは違った光景が繰り広げられる、フォレストカップ。

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