少年の勇気と成長を描いた奇跡の長編ファンタジー『グスコーブドリの伝記』。自然の厳しさと向き合ったブドリが、“誰かのために何かをしてあげたい”と願い、“ボクにも、できることがある”と気づいていく姿は、今の日本に生きる多くの人たちの心に希望の灯をともすことだろう。
声の出演には、主人公ブドリを演技派俳優・小栗旬が担当するのをはじめ、ブドリの妹ネリに注目の若手女優・忽那汐里。ブドリ兄妹の運命を変える“コトリ”に佐々木蔵之介、ブドリに農業を教える赤ひげに林家正蔵、さらには日本映画界を代表する名優・柄本明がクーボー博士を演じるなど、豪華キャストの競演が実現。
今回、主人公の声を担当した小栗旬にインタビューを行った。
●「グスコーブドリの伝記」の声の出演のオファーについてお話をいただいたときには、正直びっくりしました。僕は幼少期に杉井監督の「銀河鉄道の夜」を観ていて、凄い作品だなと感じていたんです。また杉井監督の「タッチ」が好きでした。
その杉井監督の新作ですからね。「銀河鉄道の夜」から四半世紀時が流れて、監督がまたネコのキャラクターを使って宮沢賢治ものをやるとは思っても見ませんでしたし、それに自分が参加できたことは単純に嬉しいです。
●事前に杉井監督とは、どのようなことを話したんですか?本当に杉井監督は僕がブドリ役でいいと思っているのか、会うまで不安だったんです。写真だけ見ると怖い人のイメージを持っていたんですけれど、実際にお会いするとものすごく物腰が柔ら中かい方でびっくりしました。監督からは『あなたの持つ爽やかさを、素直に出してください』と言われて、何かホッとしましたね。