『コッホ先生と僕らの革命』主演ダニエル・ブリュール インタビュー
2012年、オリンピックイヤーに贈る、真実の物語。誕生の裏には、心温まるドラマがあった。まさにドイツ版『いまを生きる』だ。
――DIE FURCHEより
自らを犠牲にしてまで真の教育を授けようとする教師と、心を閉ざして生きてきた少年たちの、感動の実話『コッホ先生と僕らの革命』。
ドイツにサッカーをもたらしたとされている実在の人物、コンラート・コッホ。彼の実話を基に描かれた本作は、心を閉ざして生きてきた少年たちが、サッカーを通じて夢と勇気と笑顔を取り戻すまでの成長を描いたハートフルなヒューマンドラマと話題だ。
主演のダニエル・ブリュールにインタビューを行った。
■コンラート・コッホを演じる前から彼のことは知っていましたか?全然、知りませんでした。
サッカーファンとして、彼のことを知らなかったことは少し恥ずかしかったです。
しかし、私の周りのコアなサッカーファンですら、実は知らなかったんです。この映画は、実在する人物の歴史的な映画です。私はそういう映画がすごく好きです。
さらに、実在する人物で一般的にあまり知られていない人物を演じるということはとてもエキサイティングなので、ぜひこの役をやりたいと思いました。
■実際に演じてみて、コンラート・コッホはどんな人物だと思いましたか?彼は共感できる人物で、すぐに好きになりました。19世紀末にパイオニアとしての役割を果たすということは、とても勇気のある人だと思いました。
当時のドイツは、保守的で古い体制に凝り固まっている時代ですから、新しいことを始めることはすごいことです。
また、新しいスポーツだけを始めるのではなく、それまでの脅しをかける教育から子供たちが楽しめる授業をしようという教育者としての革命を試みました。自由でオープンで子供たちにとって良い教育を始めた人です。