2018年12月19日 18:30
不倫、泥沼離婚…スキャンダラスな歌姫の真実『私は、マリア・カラス』
朝も夜も夜中もだけど、特に編集しているときは編集室でそのまま寝て、また朝起きてやるということの繰り返しで、日曜日もなかったくらい。こういう映画に対して、編集を6か月でするというのは、すごく短い時間なんだ。
あとは、十分な素材を集めることはもちろん、それぞれを結び付けて1本の映画として作り上げることがとにかく大変だったよ。たとえば、映像はあるのに音がないとか、手紙があるけどイメージがないとか……。だから、いろいろなレベルの困難さがあるけど、エベレストに登るくらいの大変さと言えるかな。
ちなみに、14年前に富士山に登ったことがあるんだけど、それを思い出すくらい一歩一歩がとてもキツかったよ(笑)。
ドキュメンタリーを作るのにはいろんな手法があるけれど、僕が選んだのはおそらく一番大変な手法だったんじゃないかと今は思っているよ。
“マリア・カラス劇場” の幕が上がる!
まだマリア・カラスの歌声に触れたことがない人でも、ひとりの女性としてキャリアや恋愛に正直に生き続けた姿から、同じ女性として感じることも多いはず。
才能があるゆえの葛藤やその裏に隠された努力、そして愛と苦しみに心が震える1本です。