2019年3月20日 20:20
こんな探偵モノ見たことなーい! マンガ『北北西に曇と往け』の面白さ
「マンガは笑えたほうがいいと思っていたので、笑顔が減るリスクにドキドキしながらサスペンスに挑戦しています。アイスランドの人々の優しさを知る一方で、町の外の風吹き荒れる荒野や、簡単に凍死してしまう冷たさを思うと、この緊張感はふさわしいような気がしています」
冒険要素も多分にあり、ちょっと特殊な能力を持っているという慧の設定にはSF的雰囲気も。ジャンル分けが難しいところはいかにも今っぽいが、読んで心が躍るというマンガの純粋な楽しみ方を思い出させてくれる力強さがこの作品にはある。
「旅をすることは外界の知恵や価値観を得ること、それが個人の心の世界を広げることにつながると思っています。仮想の旅ができることは、マンガという“やさしい”読み物の役割のひとつでもあると信じています。登場人物同士がぶつかったとき、何が起こるかが肝。これからも変化の多い作品にしていくつもりです」
![こんな探偵モノ見たことなーい! マンガ『北北西に曇と往け』の面白さ](https://imgc.eximg.jp/i=https%253A%252F%252Fs.eximg.jp%252Fexpub%252Ffeed%252FAnanNews%252F2019%252FAnanNews_222799%252FAnanNews_222799_17083958hokuhokusei2_2.jpg,small=600,quality=80,type=jpg)
『北北西に曇と往け』3クールな慧のイケメンっぷりは眼福!タイトルは彼の人生を思って名付けたそう。最新刊では、人捜しの依頼で訪れたセーフハウスで慧の記憶が蘇る…。
KADOKAWA620円©入江亜季/KADOKAWA
いりえ・あきマンガ家。