2019年4月10日 20:20
15歳で天涯孤独…最新作『荒野にて』が描く人生の旅路の果てとは?
僕の映画ではつねに孤独を描いている
―そういう意味では、チャーリーと同じような状況に陥った人たちと触れ合う機会も多かったと思いますが、監督自身も若い頃に同じような苦悩や孤独を感じたことがありましたか?
監督もちろん、僕もそういうものは経験してきたけど、みなさんも孤独感は味わったことがあるんじゃないかな。それに、これまでの僕の映画もある意味で「孤独であること」がテーマ。つまり、孤独のなかでどうにか生き延びていこうとする人の姿を描いているということだよ。
チャーリーという人物は、孤立しているなかでもせめて自分が安全でいられる場所や思いやりを持って接してくれる人を求めているのだけれど、そういう部分は僕自身も理解できるし、この物語に惹かれた理由のひとつと言えるかもしれないね。
―それでは最後にこれから作品を観るananweb読者に向けて、伝えたいことをメッセージとしてお願いします!
監督僕が監督であるうえでつねに持っている野心は、観客のみなさんに何かを感じて欲しいということ。だから、劇場を出たときにチャーリーに対して共感を覚えたり、自分の周りにいる人たちを見る目が変わったりしたらうれしいかな。