2019年6月21日 18:30
通信速度は4Gの数十倍だけど…「5G」裏にはファーウェイ問題も
意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「5G」です。
生活はますます便利に。データの預け先が問題。
「5G」とは「第五世代移動通信システム」のことで、2020年春から導入される予定です。Gはgenerationの略。通信システムは技術の進歩とともに計算速度が上がり、5Gになると現在の4Gよりも通信速度が20~100倍速くなり、高精細動画や大容量の情報をリアルタイムに送ることが可能に。2時間の映画が3秒でダウンロードできるといわれています。
5Gの導入により、車の自動運転の精度が上がります。障害物の検知および処理にかかっていた時間が短縮されるので、スムーズな運転ができるようになるでしょう。また、スポーツ中継なども、複数台のカメラで同時に撮ったものを立体映像としてVRで見せる、目の前にホログラム化して見せることなどが可能になります。さらに、体温や触感など、「感触」を加えることも研究されています。
また、モノとインターネットをつなぐIoTも進みます。商品とメーカーが通信でつながっているため、家庭に常備している食料品などがなくなれば、わざわざ注文をしなくても、自動的に補充されるようになります。