2019年7月7日 18:00
やばいシーンを紹介? 女子高生が邦画の魅力をプレゼンする漫画
面白いかどうかは別として、人に話したくなる映画がある。それも魅力のひとつなのだろうが、服部昇大さんによる本作『邦画プレゼン女子高生 邦キチ! 映子さん』Season2は玉石混交の邦画からその部分に特化した作品を抽出した、(いい意味で)常軌を逸した映画紹介マンガだ。
「マンガを描いているときに、趣味的に映画を流していたのですが、あまり面白いと仕事が進まなくなるので、多少見逃しても惜しくないような映画ばかりかけるようになって。邦画は掘れば掘るだけいろんなものが出てくるので、忘れられているような作品や、やばいシーンを紹介するマンガにしようと思ったんです」
女子高生の“邦キチ”こと邦吉映子が、たった2人しかいない「映画について語る若人の部」で、洋画好きの部長・洋一を相手に好きな邦画の魅力を紹介する。ストーリー自体はいたってシンプルなのだが、邦キチの作品のチョイスに加えて、プレゼンの視点がかなり独創的。
「プレゼンは最初から意識していたわけではなく、説明好きな自分の作風だったという感じです。周りの人に普段話していることを、そのままマンガにした回もありますね」
邦キチの作品選びの傾向として目立つのが、たとえば『ルパン三世』のような人気コミックやアニメの実写版。