2019年9月19日 21:00
いじめ、孤独…自称“負け組”ユーチューバー「生き辛さを脱する方法」
本作は映画監督デビュー作でありながら、数々の賞に輝き、映画批評サイトの「ロッテントマト」でも満足度99%をたたき出したほど、高く評価されています。そこで、日本の観客に伝えたいメッセージや本作に込めた思いについて語っていただきました。
―監督は16歳でユーチューバーデビューを果たしたのち、さまざまな分野で才能を発揮されているので、友達もいない孤独なケイラとは真逆のキラキラした学生生活を送られていたのではと想像していますが、いかがですか?
監督いや、そんなことはなかったですよ。というのも、当時は僕が動画で発信していることなんて、クラスメイトも学校にいる誰もがまったく気にかけていませんでしたから。僕のなかにも内向的な部分と外交的な部分の両方があったからこそ、こういう作品になったんだと思います。
―ユーチューバーとしてかなり注目を集めていたと思うので、それは意外です。
監督僕たちが生きている現代では、外交的であることや自己表現することを求められていますが、同時にみんなすごく孤独を感じているんじゃないかなと思っています。だからこそ、この作品ではそういうことによって生まれる矛盾を描きたいという気持ちがありました。