くらし情報『スラム街出身だけど…インド階級差別社会に立ち向かう青年の生きざま』

2019年10月17日 18:20

スラム街出身だけど…インド階級差別社会に立ち向かう青年の生きざま

2人が話をしてはいけないという距離感があって、とても印象的なシーンです。そして映画の最後で、サフィナとムラドがバスルームで仲直りするシーンもお気に入りです。

リーマー 私が書いた脚本よりも、映画になったらとてもよくなったシーンが多くて、ひとつに絞るのは難しいのですね(笑)。いくつか挙げるなら、ムラドがスカイの家に行って、豪華なバスルームに戸惑うシーン。見たこともないような大きなバスルームに、きれいなタオルがかかっていて、その1つひとつに戸惑う場面がムラドの素朴さを表しています。

そして、サフィナという存在そのものがお気に入りでもあります。インド映画ではかなり珍しい女性の描かれ方をしていますよね。ムラドがラップ・バトルでオープニング・アクトの権利を勝ち取って、かつて自分が暮らしていた家に戻るシーンも好きです。


スラム街出身だけど…インド階級差別社会に立ち向かう青年の生きざま


--ムラドに一途なあまりエキセントリックな行動を取るサフィナ、そしてムラドにラップを教え、最後は彼を笑顔で送り出すMCシェールというキャラクターも魅力的でした。

ゾーヤー シェールはムラドの才能をいち早く認めた人です。ラッパー同士が足の引っ張り合いをするのではなく、ヒップホップの世界にとっていいことは何かというのを、俯瞰で見ているキャラクターなんですね。

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