2019年12月4日 20:40
冷えの原因はストレス、そして…冬に気をつけたい“負のループ”
でも、ストレスがかかった状態で頑張りすぎると、気力が尽きてだるくなり朝起きられなくなります。これが副交感神経が優位になりすぎた状態です」
副交感神経が優位になると、白血球のうちのリンパ球が血液中に増える。すると、自分の細胞を異物と誤って攻撃し、肌がカサついたり炎症が起こる。これが乾燥のメカニズム。
「まず乾燥によって皮膚に粉がふいたりかゆみを感じます。それが進むと赤く腫れたり熱が発生して炎症が起こります。さらに進むとアトピー性皮膚炎のように黒い色素が肌に沈着することも」
冬は気象条件的にも乾燥し、街の都市化でさらに乾燥状態に。そこにもってきて副交感神経の過剰反応が加わると、トリプル作用でますます乾燥は進む。
「冷えが高じて乾燥や炎症が起こると、これを冷やそうと体に水分が溜まり、また冷えの症状に陥ってしまいます」
世にも恐ろしい負のループに陥らないよう、今すぐに対策を。
いとう・かずのり明治国際医療大学教授。鍼灸学部学部長。セルフケアの重要性を説き、女性が内側から美しくなるためのメソッドをセミナーなどで提供。鍼灸や痛み治療に関する著書も多数。
※『anan』2019年12月11日号より。写真・Getty Images取材、文・石飛カノ
(by anan編集部)
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