2020年7月2日 20:40
哲学書&思想書がブーム! 思想家のイケメン度にも注目の3冊
昨今のベストセラーリストに必ず食い込んでいるのが現代の哲学書や思想書。そのブームを分析し、おすすめの本を選書してくれたのは、2015年からロングセラーを続けている『哲学用語図鑑』の編集者で自著も持つライターの斎藤哲也さん。
クールな思想家たちが牽引する、イケてて面白い哲学&思想書に注目。
「日本の将来の不透明さがもたらす危機感や不安から、物事を根本的に問い、考えようとする書物に手を伸ばす人が多くなったように感じています。メジャーなビジネス誌が哲学特集を組むのもその表れでしょう」
昨今の思想家たちはイケメン揃いなところもハートをくすぐられる。
「最近は、ハラリやガブリエルのようなテレビによく登場するスター思想家が出てきました。
佇まいもカッコいい彼らの本は総じて読みやすく、語られている内容も刺激的です」
『21 Lessons21世紀の人類のための21の思考』
ユヴァル・ノア・ハラリ著柴田裕之訳河出書房新社2400円
世界的なベストセラーとなった『サピエンス全史』で人類の過去を、『ホモ・デウス』で人類の未来を説いた著者が、現在に焦点を当てて書いた最新刊。「雇用、自由、平等、ナショナリズム、移民、ポスト・トゥルースなど、現代人が直面している課題を明晰に整理する手さばきが見事です。