そしてフタを開けて撮影に臨んだら現場が楽しかった、というのが理想です。
――お話を伺っていると、すごく肝が据わっているように感じます。
多部:そう言われるし、確かにあまり動じないタイプかも。繊細さは、かけらもないと思います(笑)。
――それは意外でした。役に引きずられたり、役から学ぶことはあったりするのでしょうか。
多部:何かしら学んでいるとは思うんですが…でも引きずられることはないですし、役によって自分が変わるきっかけになったというようなこともないですね。役は別物ですから。
それに、仕事とプライベートは自分の中できっぱり分けていて、現場に入ってメイクをして衣装に着替えたら自動的にスイッチが入るし、撮影が終わって「お疲れさまでした」と自分で言った時にスイッチをオフにできます。
――はっきりしていますね。自粛期間中はどのように?
多部:毎日自炊をしていたんですが、怠けてきちゃって。撮影が再開した時に、髪は切ればいいけど体型が変わってしまったらまずいと思って、友達とテレビ電話を繋げて、ユーチューブのエクササイズをするようになりました(笑)。今日はこれをやろうって決めて「せーの」で再生ボタンを同時に押して。