2020年11月14日 19:30
城田優「この顔と身長は映像の世界では否定されることが多かった」と告白
スランプに陥った映画監督・グイドと、彼を取り巻く女たちを描いたミュージカル『NINE』。ブロードウェイの舞台ではアントニオ・バンデラスが、映画版ではダニエル・デイ=ルイスが演じてきた伊達男を、城田優さんが演じる。
「グイドは大人の魅力だだ漏れの男。いままでのキャリアのなかで、あまり演じていない役なんですよね。カッコいいけれど女性にだらしないとか、それでも多くの女性を虜にしてしまう余裕とか、僕からはかけ離れた人だし、まだ34歳の僕が演じるには時期尚早感もある。でも、城田優として確実に階段を1段上れる挑戦になる気はしています」
妻がいながら多くの女性たちと浮名を流す。それでも憎めないのは、グイドがどこか少年のようなピュアさを持ち続ける魅力的な人物ゆえ。
「誰がやっても難しい役だとは思うんです。
ただ、自分のなかにあるモノづくりに対する真剣さみたいな部分は使えそうな気はするんです」
このグイドに向かううえで、役との共通点を感じたのは、城田さんのミュージカルへの想いを伺ったとき。
「僕がミュージカル俳優として認識され始めたのはここ数年ですが、20代半ばには自分の持っているものを活かせる場所…ここならオンリーワンになれるかもと自覚的に舞台に取り組んでいました。