2020年12月1日 20:00
石崎ひゅーい、菅田将暉と意気投合したきっかけは「赤坂のお蕎麦屋さんで…」
石崎ひゅーい。なんと本名。でも彼の作る、懐かしいような切ないような、それでいて熱くて優しい楽曲と歌声は、“ひゅーい”という不思議な響きにぴったりとハマる。
――新曲「Flowers」は、負け犬たちを描いたボクシング映画『アンダードッグ』の主題歌です。映画にインスパイアを?
えっと…ふたつあって、ひとつは映画です。闘いの映画なんですけど、観て僕が思ったのは、闘いって大切なのは勝つことじゃなくて、何度でも立ち上がることなんじゃないかってことで。そこに焦点を当てようと思ったんです。もうひとつは、ステイホーム期間中のことで…。
普段、僕は街とか人とかからヒントを得て曲を書くことが多いんですけど、あの期間、家とスーパーの往復だけの生活でほとんどヒントがなくて、あまりいいものが書けなくて、ある意味僕も、映画の登場人物みたいに切羽詰まってる状態になっていたんですよね。そんなときに、スーパーに行く道の途中のコンクリートの割れ目から咲いている花を発見して、これだって思って、そのふたつに焦点を当てた感じです。
――他の楽曲を聴いていても、華やかなものよりも、名もない花に惹かれる人なんだなと感じます。
そうかもしれません。