2020年12月7日 20:00
西島秀俊、佐藤浩市に「正直、僕は納得がいかないです(笑)」 そのワケは?
クリスマス・イブに突如起こる爆破事件と、謎多きミステリアスな登場人物たち。99分で描かれる、サスペンス・エンターテインメント。映画『サイレント・トーキョー』に出演する、佐藤浩市さんと西島秀俊さんにお話を伺います。
クリスマス・イブの東京の街で起こった連続爆破事件。容疑者の朝比奈を佐藤さん、犯人を追う刑事・世田を西島さんが、重厚感たっぷりに演じます。
――人物の過去や事件に至る思いなどがギリギリまでそぎ落とされていましたが、役の立ち位置をどのように考え演じられましたか?
佐藤:人物の背景を削るというのは、「100分以内に収める」というチョイスをするための波多野(貴文)監督の決断。その中で、朝比奈のポジショニングは、お客さんの思考を引っ掻き回すことでした。映画の中で次々に起こる事象という点と点を結び、線にしていくお客さんに、最後は「そういうことだったのか」と感じてもらえるように演じましたね。
…サスペンスだから、どこまで話していいのかわからなくて、説明が難しいな(笑)。
西島:本当ですよね(笑)。僕の役は、事件を追っていく観客のみなさんと同じ目線ということを意識して演じました。役の過去はたしかに一切描かれていないのですが、準備稿には設定がありました。