2021年6月25日 19:30
妻子持ちの父、差別、孤独…天才彫刻家イサム・ノグチの作品に希望を感じる理由
東京都美術館で『イサム・ノグチ発見の道』が開かれています。20世紀を代表する芸術家のひとり、イサム・ノグチ(1904-1988)。彫刻だけでなく舞台美術やプロダクトデザイン、造園や作庭など幅広い分野で活躍した人ですが、その内面には多くの葛藤を抱えていました。彼の作品と生涯をご紹介します。
どんな展覧会?
【女子的アートナビ】vol. 210
『イサム・ノグチ発見の道』は、彫刻をはじめデザインの分野でも高く評価された芸術家、イサム・ノグチの大型彫刻や光の彫刻など約90件を紹介する展覧会です。
展示構成は「第1章 彫刻の宇宙」、「第2章 かろみの世界」、「第3章 石の庭」と3つのテーマ別に分けられ、章ごとに雰囲気の異なる展示空間が登場。最初のフロアでは、光の彫刻「あかり」150灯による圧巻のインスタレーション作品が出迎えてくれます。
展示されている作品は、国内外の美術館や個人コレクションから貸し出されたもので、特に香川県高松市牟礼町にあるイサム・ノグチ庭園美術館からは、同館の開館以降初となる21点もの作品がまとめて出展されています。
「彫刻とは何か」を追求し続け、さまざまな葛藤の末に自分の芸術を発見していったノグチ。