2021年10月21日 19:30
「はみ出した部分も面白い」山田杏奈を主演に選んだ映画監督が明かす、彼女に惚れた理由
首藤凜監督
次世代を担う若手の気鋭監督として注目を集めているのは、現在26歳の首藤監督。「初めて小説を読んだときから、この映画を撮るために生きてきた」と語るほど並々ならぬ思いを込めた本作の魅力や現場の様子などについて、語っていただきました。
―最初に原作を読んだのは17歳のときということですが、どのあたりに心をつかまれたのかお聞かせください。
監督「好きな人に好かれることが恋愛である」という価値観のなかで生きていたので、人間関係の高次元な形を新しく知り、感銘を受けました。思春期真っ盛りということもありましたが、「今後、自分の人生にもそういうことが起こるかもしれない」という予感とともに惹かれていった感覚です。実際、その数年後には、自分の好きな人の好きな人を観察していた時期もありましたね(笑)。
―まさにご自身の人生ともリンクしていたんですね。愛というキャラクターに関しては人によって意見が分かれると思いますが、監督はいかがでしたか?
監督私は愛にすごく共鳴していたので、読んでいる人はみんなそうだと思っていたんです。
でも、脚本を書き始めてしばらくしたときに、実は愛に共感する人は少ないらしいと知って驚きました。