2021年10月22日 20:00
松本まりか「コンプレックスと共存できるようになった」自己肯定感の高め方
そんななかで、ご自身の声を求められるようになってからその意識は変わったのでしょうか。
松本さんこれまでも声優業界には私の声を認めてくださる方がいたので、自分の存在意義を感じられずにいた時間を過ごすなかでそういった意見に救われることはありました。自分がコンプレックスだと思っている部分を面白いと言っていただけていたのは、ありがたかったですね。実際、「声優に転向したほうがいいんじゃない?」と言っていただいたこともあったくらいです。
―そこで声優という道を選ばず、女優を貫いた理由は?
松本さん声優というお仕事のすごさを理解していたので、そこに自分が肩を並べるのは違うのかなと。あとは、私は表情や体を使って全身で演技をしたいという気持ちのほうが純粋に強かったので、「女優でいきたい」という気持ちを貫きました。
それを続けた結果、女優として少しずつ求められていくようになっていくなかで、声優のお仕事もいただけるのは、自分が望んでいた形でもあるので本当にうれしく思っています。
「これが私だ」と開き直れるまでがんばりたい
―周りから認められることで、いまではコンプレックスが武器に変わったような感覚もあるのでしょうか。