くらし情報『6月から始まる犬猫へのチップ装着の義務化、急増する飼育放棄の解決策となるか?』

2022年3月18日 20:40

6月から始まる犬猫へのチップ装着の義務化、急増する飼育放棄の解決策となるか?

そうして民間団体に預けられた動物たちはたいてい弱っていますし、虐待を受けていた場合、人に怯えて過剰に暴力的になることもあります。そのままでは新しい引き取り手は見つからないので、獣医が治療したり、職員が丁寧にケアをしてようやく譲渡会に出せるようになります。コロナ禍ではそういったNPOがパンクするくらい、多くの犬猫たちが預けられました。

そんななか、改正動物愛護管理法により、今年の6月から犬猫へのマイクロチップ装着の義務づけが始まります。チップには、販売業者名や犬猫の品種、性別、飼い主の連絡先が書き込まれ、迷子のペットは飼い主がすぐわかるようになりますし、むやみに捨てられなくなるでしょう。欧米では1980年代から取り入れられていましたが、日本は遅れていました。欧米は、ペットショップ自体が禁じられており、譲渡がメインです。日本は大手流通業者がペットショップ産業に入り込んでおり、なかなか規制が進みません。
ペットはモノではなく、命であるという意識を忘れてはいけないと思います。
6月から始まる犬猫へのチップ装着の義務化、急増する飼育放棄の解決策となるか?


堀 潤ジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。Z世代と語る、報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX平日7:00~)

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