2022年3月29日 20:40
「歌も絵も…全部ひっくるめて小林私」 クリエイティビティに満ちた2ndアルバム
文学的な歌詞と、がなるようなエモーショナルな歌声。端正な顔立ちとクセのあるキャラで音楽シーンに異彩を放つ、シンガーソングライターの小林私さん。活動当初から注目を集めたのは、YouTubeでの弾き語り動画や生配信。
「僕は落ち着いて生きていきたいからYouTubeも(再生回数が)伸びないようにやってたのに、伸びちゃって(笑)。昨年末にダンボール戦機というプラモデルを組み立てるライブ配信をしたら、びっくりするくらい見る人が少なくてむしろ嬉しかったですね。音楽活動とプラモデルは全然関係ないけど、歌ったり、絵を描いたり、文章を書いたり、配信をしたり、全部ひっくるめて小林私だと思ってくれたら。堅苦しいアーティストイメージなんて必要ないし、なるべく楽しいのがいいなと思っています」
セカンド・アルバム『光を投げていた』には、ロックなサウンドに弾丸のような言葉をメロディに浴びせかける「サラダとタコメーター」や、浮遊感のあるトラックに孤独なドライブを思わせる歌詞が切なさと狂おしさを加速させる「飛日」など、どの曲も個性的なクリエイティビティに満ちている。特に、何度も書き直すという歌詞のアプローチは繊細で、自身のこんなポリシーがある。