2022年5月26日 19:00
名家の後継ぎとメイドの許されぬ恋…フランス人監督がラブシーンに込めた意図
そこで、こちらの方にお話をうかがってきました。
エヴァ・ユッソン監督
Vittorio Zunino Celotto
『青い欲動』や『バハールの涙』で注目を集めたのち、テレビドラマなども手掛けているユッソン監督。生まれ育ったフランスのみならず、アメリカ、イギリス、スペイン、プエルトリコといったさまざまな国で暮らした経験を持ち、今後幅広い活躍が期待されています。今回は、いまの時代に生きる人たちに伝えたい思いや撮影の裏側などについて、語っていただきました。
―脚本を読んだとき、この作品にはすぐにつながりを覚えたそうですが、どのあたりに魅力を感じたのかを教えてください。
監督私が最初に読んだのは、脚本ではなく小説のほうでしたが、思わず涙してしまったほど感動しました。私は普段からいろいろな本を読んでいるので、泣くほどの作品というのは決して多くありません。ちょうど自分の身近な人を亡くした喪失感を味わっていたときだったというのもありますが、この作品にはエモーションを感じていたのです。
そして、それと同じ感覚をアリス・バーチの脚本からも感じ取ることができたので、どうしてもこれを映画にしたいと思いました。