2022年8月1日 19:30
「平和を守るには個人レベルの働きかけが大事」フランスにも広がる長崎の思い【映画】
モダンでありながら伝統をおざなりにすることなく、リスペクトしているということは素晴らしいと思います。
―今回の旅行では、娘さんも同行されていましたが、若い世代の方々が歴史を知ることで変化したところもあったのでしょうか。
イザベルさん私の2人の娘はとても真剣に観察していたので、1945年8月9日に長崎で何が起こったのかをはっきりと理解したようでした。日本でもヨーロッパでも、若い人たちにとっては当時起こったことを想像するのは非常に難しいことだと思います。でも、この映画を作ったことによって、それらの出来事を考えるための土壌を作り、彼らに“足跡”のようなものを残せたのではないかなと。今回の旅も、娘たちにとっては大切なプレゼントになったと感じるので、私もうれしいです。
平和を求める権利は、誰にでもある
―ただ、残念なことに現在も世界の平和を脅かすような戦争が起きています。このような状況のなかで、私たちはどのような意識を持って生きていけばいいとお考えですか?
イザベルさん普段はあまり意識していないかもしれませんが、まずは“平和の価値”というものを日々考える必要があると思っています。
そして、世界で起きている脅威や痛ましい出来事を知り、人間としてそれらを直視するべきではないでしょうか。