くらし情報『「平和を守るには個人レベルの働きかけが大事」フランスにも広がる長崎の思い【映画】』

2022年8月1日 19:30

「平和を守るには個人レベルの働きかけが大事」フランスにも広がる長崎の思い【映画】

私は女優という職業をしていることもあり、平和の大切さというのは、映画や演劇、本、造形美術、アートといった文化を通して伝達できるものだと考えています。私たち人間は、地球に生きている以上、平和を求める権利は誰にでもあるのです。実際、私の父は本を書くことで訴え、谷口さんは傷に苦しみながら闘い続けました。そんなふうに、それぞれが違うやり方で平和を希求し、平和がいかに大切であるかを伝える行動を起こしていけたらと。個人レベルでの働きかけというのは、とても大事なことだと思います。

―この映画でもいろんな出会いを重ねていくうちに表情が変わっていくイザベルさんの姿が印象的でしたが、長崎での経験でご自身が得たものは何ですか?
イザベルさん父が本を出版した当時、リアルタイムで読んだものの、内容について父と話すことはありませんでした。まだ22歳くらいで若かったこともありますが、あまりにひどい暴力性が信じられず、現実として受け止めることも、理解することもできなかったからです。ただ、今回の撮影を通して、父がどうしてあの本を書こうとしたのか、父と谷口さんの間にあった友情、そして何よりも“平和の価値”がどれほどのものかを知ることができたと思います。

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