2023年4月8日 19:20
<選択的シングルマザー>「母の望み通りの姿でいなきゃ」自分を押し殺していくうちに体に影響が出て
自分のことを本当は活発な「男の子」ではないかと感じていた、幼いころのレイさん。
しかし母の望む「女の子」でいなければいけないと錯覚していたレイさんは、自分の気持ちにフタをして、女の子であることを必死に演じるしかありませんでした。
「昔からボーイッシュな見た目をしていました」とテレビで話す性別不合の人を見ても、レイさんは「自分とは違う」と思い、どこからどう見ても女の子である自分はやはり女の子らしくあるべきなのだと、レイさんをますます苦しめました。
そして次第に体と心の性の不一致は溝を深め、母からのプレッシャーも加わり、レイさんは中学生になったある日、突然声が出なくなってしまったのでした……。
抱える悩みを誰にも言えない状況は、大人でも耐えがたいものです。
たったひとりで性の不一致に対する葛藤を抑えてきたレイさんは、自分が思っているより心身ともに強い負担がかかっていたのではないでしょうか。