カリフォルニアの大学生が考案。環境にいい「食べるビール」ビジネス
「大量生産の安いビールより、少し高いけど生のクラフトビールを飲むほうがいい」。量より質をビールに求める消費者が増えると同時に、世界中で増えているのが都市型の小規模ブルワリー(ビール工場)だ。そんな空前のクラフトビールのブームの中で、ビールよりも、“ビール粕(かす)”に注目し、ビジネスを始めた大学生2人が米カリフォルニア州に存在する。

(Photo by Winni Wintermeye)
ビール粕とは、ビールの原料である麦芽から糖分を抽出したときに残る麦芽の粕のこと。いわば、甘酒などに使われる酒粕(さけかす)のビールバージョンだ。一般的に、大手などの大規模ブルワリーから出るビール粕は、「農業用の堆肥」や「動物のエサ」になる。しかし都市の小規模なブルワリーは、量が出ないために、農家に運ばれることもなく、捨てるしかないのだ。そんな捨てられてしまうビール粕に新たな価値をつけるサステナブルなビジネスとは一体なんなのだろうか?
「捨てるビール」を「食べるビール」へ。ビール好き大学生の大発見

(Photo by Jesse Rogala)
カリフォルニア州ロサンゼルスの名門公立大学、UCLAの学生、ダン(Dan Kurzrock)