2012年6月28日 20:35
“危険すぎる”息子役で注目の新星、エズラ・ミラー 素顔は「とっても正直な息子」?
(Photo:cinemacafe.net)
心の中を見透かされそうな、鋭く危険な視線。彼の視線には、観る者を惹きつける何とも言えないパワーが宿っている。その絶大なる衝撃をもって世界各国で賛否両論を呼んだ問題作『少年は残酷な弓を射る』で完璧な美しさと狂気を放ち、いま熱い注目を集めている新星、エズラ・ミラー。現在19歳の彼の素顔はしかし、映画とはまるで別人の、少しやんちゃでいて極めて穏やかな少年だ。いま気になるカレの素顔に迫ってみた。
「脚本を読んだときにもう凄いと思った。一人の人間として理解しがたいキャラクターだけれども、俳優としてかなりの挑戦になるだろうと思って、だからこそやったんだ」。この複雑で極めて理解しがたい少年・ケヴィン役への挑戦についてふり返るエズラ。
“理解しがたい”というのも当然、彼は生まれてからずっと、実の母親であるエヴァに反抗を重ね、年齢と共に悪意を剥き出しにしていく――。
「彼の目力というのはすべての真実を見通してしまう力なんだ。人が繕った表面の顔、まがい物のマスク、社会的に必要で私たちが演じている役割というものを全部突き破って、本当のその人を見てしまうことができる力をもっている。