くらし情報『【インタビュー】イーサン・ホーク 12年間にわたる“家族”との撮影『6才のボクが、大人になるまで。』』

2014年11月14日 20:34

【インタビュー】イーサン・ホーク 12年間にわたる“家族”との撮影『6才のボクが、大人になるまで。』

「もう、圧倒されたよ。麻痺しているような感覚になった。僕の撮影はクランクアップの1か月前に終わったんだ。その後、監督と主人公を演じたエラーはメイソンが大学に行くシーンや、ラストシーンを撮ったんだ。終わった時には監督とエラーは抱き合って、達成感を感じていたようだった。僕も後からそれを見て、胸が張り裂けるくらいの喜びを感じたんだ。僕には16才の娘がいるんだけど、彼女は僕がこの作品に関わっていない時代を知らない。彼女が物心ついた時から、僕はこのプロジェクトに参加していたからね。
そういった個人的な理由もあって、僕にとってものすごく重要な作品なんだ」。

リンクレイター監督の作品についてはこう話します。

「最近の文学や映画は皮肉に溢れたものが多いよね。美しいものをあえて斜にかまえて描写してみたり、人の弱さを強調したりする傾向がある。でもリチャードは、美しいものは美しいままに、素直に描き出す。例えば、女性にメイクをして、強いライトを当てるより、ありのままの姿を撮る方が好きなんだ。それは女性に限らずね。ある意味で彼の作品はトルストイの作品に似ていると思う。
非常にはっきりとした明確なものを描くんだけど、それは周囲との共同作業によって生み出されているんだよ」

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