2016年1月24日 16:00
カンヌを“愛”と熱狂の渦に巻き込んだ3Dで描くリアルな『LOVE』公開決定
2015年のカンヌ映画祭で上映された際には、ミッドナイト上映でありながらプレスや一般客が殺到。大胆な性描写とともに、愛の悦びや切なさ、残酷さ…その全てに迫っていく衝撃作だ。
『カノン』『アレックス』『エンター・ザ・ボイド』などで知られる監督のギャスパー・ノエは、「私のこれまでの映画とは違う、私のすべての映画の中で、その存在をもっとも近く感じられる、そして最もメランコリックな映画だ」と、本作は自身のフィルモグラフィーにおいても異色作であることを語る。2010年、『エンター・ザ・ボイド』公開前のインタビューでは、次回作の構想に「3Dポルノをやるかも」と答えていたノエ監督だが、実際に3Dという手法を使った本作では、登場人物と観客の距離はいっそう縮まり、スクリーンの中の恋人たちのエモーションがよりリアルに迫る映像となった。さらには、映画史上、予想もしなかったものも飛び出してくることに…。
この冒険的な試みに挑んだのは、カール・グルスマン、アオミ・ムヨック、クララ・クリスティンという新星俳優たち。マーフィーを演じたアメリカ人のカールは、人生の大失恋をいやすため訪れたパリでギャスパーの友人と出会い、本作の出演が決まった。