2016年3月21日 13:45
【シネマモード】『最高の花婿』の監督が語る、愛する人と幸せになる大切さ
(Photo:cinemacafe.net)
本国フランスで、5人に1人が観たという大ヒット映画『最高の花婿』。フランスのロワール地方に暮らす、典型的なブルジョワ階級のヴェルヌイユ夫妻は、3人の娘たちがアラブ系、ユダヤ系、中国系の移民2世と結婚し、ちょっとした異文化摩擦に直面していて混乱中。末娘くらいはカトリック教徒と結婚して欲しいと望みを託していたものの、連れてきた相手は…。
タブーぎりぎりの人種&異文化ネタ、そして笑いと涙を盛り込んで描かれるのは、いま、混迷を深める世界が知りたい、全人類が平和的に共存するための大きなヒント。ここには、違いを知り、尊重することで、人生が喜びに満ちていく様がコメディタッチで描かれているのです。久々に大笑いした本作の秘密を探ろうと、来日したフィリップ・ドゥ・ショーヴロン監督を直撃してきました。
本作のきっかけとなったのは、あるフランスの統計を知ったことだったと言います。
「僕が見た統計資料によると、フランスは人種間混合結婚で世界一だというんだ。
別の調査資料では、20%近くが異なった民族・人種・宗教間での結婚という数字が出ている。ほかのヨーロッパ諸国では、わずか3%に過ぎないというんだ」