くらし情報『【シネマモード】『最高の花婿』の監督が語る、愛する人と幸せになる大切さ』

2016年3月21日 13:45

【シネマモード】『最高の花婿』の監督が語る、愛する人と幸せになる大切さ

では、この作品はフランス社会の縮図なのでしょうか。
「喜劇だから誇張したところはある。ただ、夫婦は地方のブルジョワ保守主義者たちの典型だ。でも、花婿たちは移民たちの代表でもない。社会的には成功しているからね。今回は、ブルジョワ家庭出身の娘たちと移民二世の息子たちが結婚するストーリーなので、社会的な階層もそれほど離れていない者たちを描くことになったんだ。ひょっとすると、階層が違えばもっと難しい問題が出てくるかもしれない。そもそも、フランス映画でイスラム、ユダヤ、中華系の移民コミュニティが肯定的に描かれることはあまりない。
だから、僕が肯定的に描いて行こうと思ったんだよ」

劇中には、婿たちが互いの文化をからかい合い喧嘩になるというシーンも。タブーぎりぎりの表現が多いものの、人々がなかなか口にできない本音を代弁しているようで、かえって誠実な作品という印象を抱きます。ただ、制作側としては、どこまで描いていいものか、判断は難しかったはず。
「確かに、シナリオを書いている段階から、これはタブーなのかなと考えるシーンもあったんだ。最初はおそるおそる卵の上を歩く様な感じだったな。ただ、共同脚本家とは、この段階で自己検閲してしまったら映画は面白くならないだろうと話したんだ。

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