2016年7月20日 20:00
【インタビュー】さかなクンが“ギョ紹介”! 『ファインディング・ドリー』のすごさと魅力
と、そのクオリティの高さに笑顔を浮かべる。さらに、「例えば、ハンクさんは一匹狼的な性格で描かれていましたが、実際にタコは海の中でも孤独を愛する生き物で、群れは作らず、大抵は一匹で静かに暮らしてるわけですね」と、実際にタコの生態に基づいたハンクの描写について解説。ちなみにクールなキャラクターといえば、前作におけるツノダシのギルもお気に入りだそうだ。
東京海洋大学名誉博士をはじめ、様々な肩書きを持つさかなクンだが、イラストレーターもそのひとつであり、いまにも動き出しそうな色鮮やかな魚たちの姿には、魚に対する確かな知識と愛を感じさせ、観るものを惹きつける魅力がある。そんなイラストレーターとしてのさかなクンの目からは、ピクサーが描く魚たちの姿はどう映るのだろうか?「例えば、マーリンさんやニモちゃんのクマノミって、“ワインディング”と呼ばれるように、泳ぐときに必ず体をくねくねさせて泳ぐんですね。その動きからか、クラウン(=道化師)フィッシュ、アネモネフィッシュなんて呼ばれ方もしているんです。一方ドリーちゃんは、体を真っ直ぐさせて、胸ビレを、鳥さんのはばたきのように上下に動かして泳ぐんですね。映画では、そういった細かい動きや泳ぎ方も表現されています。