2017年1月21日 20:10
窪塚洋介、『沈黙』と日本の現状を重ね「いまの時代に必要」と訴える
と語る。「人間をモノとして扱い、それを見ている自分もモノになった気がしました。だから、井上も決して勝者ではないと思います。この撮影を潜り抜けて、自分は『人間として生きているはずだ』と問い質す時が来ると思います」と語った。
窪塚さんは、本作が“弱者”を描いているという点について「これから言うことは明日の新聞には載らないと思いますが…」と前置きした上で「2011年3月11日の震災で、弱者がたくさん生まれました。なのに、この国の政府の連中は、ほかの国に1兆円とかバラまくのに、この国の弱者に目を向けようとしない」と激しい口調で語り、原発再稼働についても「この国を切り売りしてる」と強く批判する。そして、映画の中で苦しむ人々、そして神の沈黙する状況に、こうした日本の現状を重ね「だから、自分の心の中に答えを見つけて、生きていくしかない」と訴える。最後に「重い映画かもしれないけど、いまの時代に必要だと思います」と呼びかけると、会場は拍手に包まれた。
『沈黙-サイレンス-』は全国にて公開中。
(text:cinemacafe.net)
■関連作品:
沈黙-サイレンス- 2017年1月21日より全国にて公開
(C) 2016 FM Films, LLC. All Rights Reserved.
玉置玲央“道兼”を「つかめないまま…」吉高由里子もふり返る「光る君へ」君かたり