2017年9月11日 14:00
北野武、縁深いヴェネチアに感謝!『アウトレイジ 最終章』クロージングを飾る
エンターテインメントとしてのバイオレンス映画として考えると、古いヤクザの抗争を描くのは面白いなと思います」と説明。
続けて、「『アウトレイジ ビヨンド』という2番目の映画の脚本を書いたときに、3本で絶対終わるというような脚本を同時に書いていったんです」と本作の制作秘話も披露した。
また、今回で9作目の作品上映となり、関わりが深いヴェネチア国際映画祭について、「自分にとっては、ダメな監督と言われたり、体を壊したこともあり、日本のエンターテインメントでは“もう終わった人”というような記事を書かれたり、うわさもあったり、一番自分のキャリアの中で落ち込んでいた時代ですが、その後、ヴェネチア国際映画祭で立派な賞をいただいたことで、一気にエンターテイナーとしての地位に戻ることができた」とコメント。「自分のキャリアの中では、ヴェネチアは絶対に欠かせない自分の芸能生活の1つのエポック、事件で、いつも感謝しています」と感慨深げに記者たちに向けて語る姿が印象的だった。
その後のレッドカーペットでは、映画祭最終日の上映にも関わらず、異例の数の観客が会場に詰めかけ、大熱狂で迎え入れられた監督は、自らファンの元へ駆けより、写真撮影やサインに快く応じ、ファンとの交流を楽しんでいた。