くらし情報『北野武、縁深いヴェネチアに感謝!『アウトレイジ 最終章』クロージングを飾る』

2017年9月11日 14:00

北野武、縁深いヴェネチアに感謝!『アウトレイジ 最終章』クロージングを飾る

Photo by cinemacafe.net

北野武の監督18作目となる最新作『アウトレイジ 最終章』が、9月9日(現地時間)、第74回ヴェネチア国際映画祭のクロージング作品として世界最速上映が実施され、圧巻のスタンディングオベーションに北野監督も笑顔を見せた。

裏社会の男たちの抗争を描いた究極のバイオレンス・エンターテインメント『アウトレイジ』シリーズは、北野監督が初めて手掛けたシリーズプロジェクト。前作から5年の月日を経て最新作となる最終章が完成、ヴェネチア国際映画祭のクロージング上映がワールドプレミアとなった。

実は北野監督と本映画祭の関わりは深く、これまで第54回にて『HANA-BI』が最高賞となる金獅子賞、第60回にて『座頭市』が監督賞にあたる銀獅子賞を受賞。また、『アウトレイジ』シリーズとしては、第1作目『アウトレイジ』が第63回カンヌ国際映画祭コンペティション部門にて上映、第2作目『アウトレイジ ビヨンド』が第69回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門にて上映されている。


『アウトレイジ 最終章』in ヴェネチア(c) Kazuko Wakayama
上映前に行われた公式記者会見には、約150ものマスコミ媒体が駆けつけ、北野監督と森昌行プロデューサーが登壇。はじめに、本作で表現したようなちょっと時代遅れのヤクザを語る映画、そしてバイオレンス表現の変遷について質問が及ぶと、監督は「自分の描くつもりでいるヤクザ映画というのは実は、拳銃と一方的な暴力を除けば、現代社会の普通の企業の構造にかなり似ていて、私が演じた大友というヤクザも、古いタイプのサラリーマンであって、いまの世の中では犠牲になる、というような話に言い換えることも出来ます。

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