2017年10月30日 10:00
ジム・キャリー『マン・オン・ザ・ムーン』から約20年…いま明かされる真実とは『ジム&アンディ』
単なる回想やメイキングを語るだけにとどまらず、ジムという人物のアイデンティティや、役者論にもなっているという。なお、本作は第74回ベネチア国際映画祭、第42回トロント国際映画祭のオフィシャルセレクション作品に選出され、「痛快で挑発的奮起溢れる映画」(VARIETY)、「面白い超演技研究」(The Hollywood REPORTER)などと高評価を得ている。
当時、映画『マスク』などの大ヒットですでにトップ俳優であったジム。彼は「子どもの頃にテレビでアンディを観たとき“わぁ、なんて個性的で特別な人なんだ。ほかの人たちとは違う”と思ったことを覚えている。そして、僕も人とは違っていたから、彼に自分を重ね合わせた。アンディをどうしても演じたかったのは、たぶん僕たちにたくさんの共通点があるからだろうね」と自らオーディションを受けてまで射止めたかった理由をふり返っている。
また、クリス・スミス監督は「本作を撮るにあたっては、関係者全員に取材をしたいという衝動にも駆られました。
しかし、当時の映像を見ていくにつれ、私の興味はジムと彼の思考のプロセスのみに絞られていきました。本作を単なるこの出来事のドキュメンタリーではなく、ジムとアンディ2人の人生を感情面から探求する出発点にしたかったのです」