くらし情報『10万人の大行進と音楽フェス…英国の人種差別反対運動に迫る『白い暴動』世界最速公開』

2020年1月22日 14:10

10万人の大行進と音楽フェス…英国の人種差別反対運動に迫る『白い暴動』世界最速公開

Photo by cinemacafe.net

1970年代後半のイギリス、「ザ・クラッシュ」など数多くのミュージシャンからも支持された人種差別に抗議するムーブメント“ロック・アゲインスト・レイシズム”に追った社会派音楽ドキュメンタリー『白い暴動』(原題:WHITE RIOT)が、日本で世界最初に劇場公開されることが決定した(映画祭での上映を除く)。

本作の時代背景は、「英国病」と呼ばれるほどに経済破綻状態にあった1970年代のイギリス。市民が抱いていた不安と不満は、第二次世界大戦後に増加した移民たちへと転嫁されていった。街は暴力であふれかえり、特に黒人たちが襲われた。そのなかで、芸術家として活動していたレッド・ソーンダズを中心にした数人の若者たちで発足された“ロック・アゲインスト・レイシズム”、略称RARは、人種や生まれによる差別への反発、不平等への反抗を主張し、抗議活動を始める。

RARの発信するメッセージはやがて、「ザ・クラッシュ」をはじめ、「トム・ロビンソン・バンド」「スティール・パルス」といったパンクやレゲエ音楽と結びつき、大きく支持されていく。映画のクライマックス、RARが決行した1978年4月30日に起きた約10万人による大規模なデモ行進と終着地での音楽フェスは圧巻というべきもので、市民が1つになった瞬間は見ものだ。

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