ジェイミー・ベル主演、白人至上主義との“決別”描く実話『SKIN』5月公開
アメリカで女優として活躍する妻のジェイミー・レイ・ニューマンの助言により、まずは長編のための出資を募ることを目的に人種差別を題材にした短編『SKIN』(原題)を製作。すると2019年、第91回アカデミー賞短編実写映画賞を受賞した。
この短編を足がかりに、夫婦は物語や設定を一新した同タイトルの長編の製作に取りかかった。暴力と憎悪の渦から脱け出そうとするブライオン役を果敢に演じたのは、『ロケットマン』も記憶に新しいジェイミー・ベル。短編『SKIN』にも出演した『パティ・ケイク$』「アンビリーバブル たった1つの真実」のダニエル・マクドナルドが、ブライオンに新たな道を示す女性ジュリー役に。
本作は、2018年のトロント映画祭で高い評価を受け、「A24」が北米で配給。ジェイミーの圧巻の演技を始め、現代社会に巣くう人種差別問題をテーマにしながらも未来への希望を込めて描ききった監督の手腕は、大きな称賛を集めた。日本でもヘイトスピーチが社会問題となり、世界各国でレイシズムの嵐が吹き荒れる昨今。
レイシストとして育てられたひとりの若者と彼の周りの人々の交流を通して、どのようにこの問題を克服するのか、本作では重要なテーマを真正面から取り上げ、希望の光も映し出す。