2020年3月8日 10:30
『ハスラーズ』『スキャンダル』『チャーリーズ・エンジェル』…女性の連帯描く映画のすすめ
3月8日は国連が定めた「国際女性デー」。もともとはアメリカの女性労働者たちが参政権を求めてデモを起こしたことが始まり。今日では、女性たちの権利向上や自由と平等をめざし、性差別や性的搾取などに改めてNOを突きつける日、ともいえる。
ところが日本に目を移してみると、男女格差を国別に数値化した「ジェンダー・ギャップ指数」(世界経済フォーラム発表・2019)では調査対象153か国中の121位と過去最低を更新。これまで、一度ならずとも「女のくせに」とか「だから女は…」といった言葉を浴びせられた人も多いのではないだろうか。そんな中、新型コロナウィルス感染拡大防止の影響により、大作の公開延期やチケット払い戻しなどが行われている映画界で、いま、女性たちの“連帯”=シスターフッドを描く作品がひと際注目を集めている。
『ハスラーズ』ストリッパーたちが“家族”となって共闘
まずは、「ニューヨーク・マガジン」に掲載された記事「The Hustlers at Scores」を基に、ジェニファー・ロペスがノーギャラで製作・出演したという『ハスラーズ』。ニューヨークのストリップクラブで働く女性たちが、2008年のリーマン・ショックの後、ウォール街のリッチな金融マンから大金を奪った実話ベースの物語。