2009年11月12日 18:58
シネマカフェ的海外ドラマvol.127 「バーン・ノーティス」トホホなスパイ美学
(Photo:cinemacafe.net)
ある日突然、スパイをクビになってしまったマイケル・ウェスティンが、生活費を稼ぐためにプチ探偵業を営みながら、解雇にまつわる謎と陰謀を追っていく「バーン・ノーティス元スパイの逆襲」。作品の概要をご紹介した前回に引き続き、今回は、主人公マイケルのあれこれに迫っていきたいと思います。
このドラマが単なるスパイ・アクションではないことはすでに触れましたが、ひと味違う味わいにしている張本人がまさにマイケル!敏腕スパイではあったものの、基本的には温厚で冷静、合理的に物事を運ぼうとする一方、頼み事をされたら嫌とは言えない人の良さも持ち合わせている彼のキャラが、プチ探偵業や陰謀解明を通して見え隠れするところに面白さがあります。と言うのも、スパイという職業は、(マイケルの言い分によると)映画などで描かれるよりもはるかに地味らしく、そのへんにある日用品を使って敵地に乗り込むためのスパイグッズをちまちまと作ったり、地道なリサーチを重ねることもしばしば。5分前行動どころか1〜2時間前行動をとるのがお約束で、常に不測の事態を考慮しての振る舞いを求められるのだそうです。