くらし情報『実際のノマドが「旧友に再会したよう」『ノマドランド』の場に溶け込む撮影手法』

2021年3月21日 15:00

実際のノマドが「旧友に再会したよう」『ノマドランド』の場に溶け込む撮影手法

Photo by cinemacafe.net

本年度アカデミー賞で作品賞、監督賞、主演女優賞など主要6部門にノミネートされたクロエ・ジャオ監督『ノマドランド』。本作は、主演フランシス・マクドーマンドら2名のメインキャスト以外は、実際のノマドを役者として起用したことでも話題。原作ノンフィクションにも登場したベテランノマドたちと、ジャオ監督やマクドーマンドらとの撮影エピソードが明らかになった。

主人公ファーンを演じたマクドーマンド、デイヴを演じたデヴィッド・ストラザーン以外のノマド役に一般のノマドを役者として起用している本作。一般人を起用する手法は、ジャオ監督の前作『ザ・ライダー』でも実践した演出方法。

メインで登場するノマドに抜擢されたのは、ジェシカ・ブルーダーによる原作にも登場したリンダ・メイとスワンキー。ほかにも劇中で焚火を囲んでノマドたちが身の上話をするシーンなどでは、ノマドたちが集まってコミュニケーションを交わすイベント”RTR(Rubber Tramp Rendezvous)”にジャオ監督自ら足を運び、ひとりずつ顔を合わせてキャスティングを決めていったそう。

『ザ・ライダー』に引き続き、プロデューサーを務めたモリー・アッシャーは「現場には静寂が保たれました。

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