くらし情報『【インタビュー】『SNS-少女たちの10日間-』監督が語る、子どもたちをネット上の性被害から守るために必要なこと』

2021年4月24日 10:00

【インタビュー】『SNS-少女たちの10日間-』監督が語る、子どもたちをネット上の性被害から守るために必要なこと

映画はチェコで撮影されたが、もちろん同じことは日本でも既に起きている。時にニュースとして報じられることもあるが、それは氷山の一角に過ぎないだろう。

とはいえ、大人たちの多くは、こうした「未成年の少女がチャット相手に裸の写真を送らされた」といった事件の報に接して、こんな疑問を抱くのではないだろうか? なぜ少女たちは、ネットで(大人たちから見て)安易に会ったこともない相手に裸の写真を送ってしまうのか――?

クルサーク監督は本作のための取材を重ねた経験から、少女たちの心理をこう説明する。

「12歳の少女たちは、いわば大人と子どもの“境目”と言える非常にデリケートな時期を生きています。親をはじめ、周りの大人たちは彼女たちに厳しいことを言う存在であり、なかなか対等と言える関係を築くことはできません。そんな時、ネットには親や教師たちと同じような年齢で、自分と対等に接してくれる存在、自分のことを理解してくれているようにふるまう存在がいるわけです。少女たちは、自分を大人として接してくれる存在、優しくしてくれる存在を求めてしまいます。

そうした状況でネットでコンタクトを取ってくる男たちは、まず彼女たちと友達になろうとしてきます。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.