くらし情報『ファンタジーの中の高橋一生、演劇のような「6秒間の軌跡」から「岸辺露伴」まで』

2023年2月18日 12:15

ファンタジーの中の高橋一生、演劇のような「6秒間の軌跡」から「岸辺露伴」まで

その6秒間の煌めきのために、2か月かける世界が花火師。生前の航を知らなくても、そんな“2人だけがわかり合ってる世界”がひかりには通じているようだ。人もまた何十年生きてきても、一瞬で花が散ることもある儚いもの。長い期間をかけて稽古を重ね、1回1回の本番に臨む“生もの”といわれる演劇にも相通じるものがありそうだ。

さらに第5話では、定年退職する小学校の担任のための同窓会に行きたくない、花火も上げたくないと、子どものように駄々をこねる星太郎に、ひかりは「キレるくらいならちゃんと説明して」と至極まっとうに反論する。ひかりの出現とその何気ない問いかけによって、実は癒やしきれない傷でいっぱいの星太郎の胸に何かが確実に刺さっていることは間違いない。

ファンタジーの中の高橋一生、演劇のような「6秒間の軌跡」から「岸辺露伴」まで
「6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱」5話より
“あの人”とずっと呼んできた母・理代子についてもそうだ。航と星太郎はくだらない会話で日常を埋めてきたが、特に9歳という十分に物心がついている星太郎が「“あの人”は母親なんかじゃない」「母親なんていらない」といったプライドで覆い隠してきた喪失感を自覚するきっかけを、ひかりがもたらしている。


この2人に翻弄されまくっている“星太郎”高橋さんが堪らない、というファンも多いのではないだろうか。

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