2023年10月16日 18:30
【ネタバレあり】「ロキ」S2・2話 シルヴィを探すロキはやっぱりヴィラン!? あの大人気ドラマをもじったタイトルの妙
とはいえ、『ダーク・ワールド』や『バトルロイヤル』でロキの悪戯・悪行にもはや慣れたソーが兄弟関係を見直し、ある程度“距離を置く”ことでその関係に均衡がもたらされた後、兄弟一緒に新たな故郷を探しに行こうとしていたロキとは違う。
ロキがブラッドから「いままでの悪事の数々を償っているだけ」「お前はヴィランだ」「トラブルの元はお前とその変異体たちだ」と言われている姿を見て、改めてそれを再認識する。1977年ロンドンでのブラッドの追い詰め方は、まさに『アベンジャーズ』のころのロキ。いや、それ以上かも。「ロキ」シーズン1では影をひそめていたが、ロキはそもそも嘘と悪戯の神なのだ。
第2話タイトルの「ブレイキング・ブラッド」のとおり、シルヴィの居場所を聞き出すためなら拷問まがいの追及をして、いまにもブラッドを粉々に潰してしまいそう(Breaking Brad)な勢い。
しかもこのタイトルは、しがない高校教師が麻薬ビジネスに手を染めていく人気海外ドラマ「ブレイキング・バッド」にも引っかけている。「Breaking Bad」には「道を踏み外す。
悪事に手を染める。法やルールを破る」といった意味があり、ブラッドのそそのかしにより“悪事”を働くことを思い出したロキのヴィランぶりが顔を出してきた。