2024年1月27日 17:00
「これ以上ヴィムらしい映画はない」監督&俳優の妻が語る舞台裏『PERFECT DAYS』インタビュー映像
と、最大限の感謝の意を示した。
そのほか、インタビューでは長年のキャリアを誇り、世界的に確固たる地位を築いたヴェンダース監督の「映画全体を絵画として見る」ということについて、また主人公の平山の細かい点がヴィムに似ているということ、またプロデュースの高崎卓馬から受けた、愛と献身的な仕事ぶりに対して「ヴィムもインスピレーションを受けていた」ことなど、いちばん近くで見つめている妻だからこその解像度で、本作の舞台裏を語っている。
そして、主演の役所広司の妻、橋本さえ子は、端々に役所さんのつぶやきを織り交ぜて、俳優としての役所さんの自宅での様子などを語る。本作はドキュメンタリーのように撮影されたが、演じる平山の生活をシンプルに追った撮影から帰宅した役所さんについて「目がこっちにもあっちにもついている感じがして――普通とは違う神経の使い方だったんだと思う」と当時をふり返る。
撮影前に役所さんは「俺、平山じゃないからなあ」とふと呟いたと明かすが、毎日のようにツナギを着てすごしたり、庭を掃除したりと「なんとなく気分をそっちの方向に向ける」役作りをしていたという。そして迎えた撮影期間について「みんなの気持ちが一つになって、奇跡的な巡り合い」