くらし情報『『コール・ジェーン』監督が明かす、“60年代の女性たち”に「真実味のあるビジュアルを作る鍵」とは?』

2024年4月1日 18:20

『コール・ジェーン』監督が明かす、“60年代の女性たち”に「真実味のあるビジュアルを作る鍵」とは?

「初めてジョイが患者に手術を行うシーンではエプロンを着ることによって、“自分事として行為に及んでいる”ということを表明していることが伝わるように描いています」と語る。

2点目は、ベージュのトレンチコートにマフラーを首に巻いて、太めのデニムパンツを履き、手には茶色いレザーのバッグを持っている活動的な姿をとらえた写真。ナジー監督は「今回のジョイの衣装に関して言うとやはり彼女の潜在的な意識が、服装に滲み出ていると思います」と、気持ちの変化がファッションに投影されている。

『コール・ジェーン』監督が明かす、“60年代の女性たち”に「真実味のあるビジュアルを作る鍵」とは?

さらに、本作の撮影監督を務めるグレタ・ゾズラと初めて会ったときから、本作に対する明確なビジョンを持っていたというナジー監督は、衣装だけでなく、美術や撮影技法にもこだわっている。「その時代の終わりに幼い子供だった者として、私たちがよくスクリーンで見るような美しく豪華なものは、私が認識している世界ではないとわかっていました」と自身も幼少期を過ごした60年代の街並みや、人々の暮らしを表現するためにはリアリティを追求したという。


『コール・ジェーン』監督が明かす、“60年代の女性たち”に「真実味のあるビジュアルを作る鍵」とは?

本作で描かれている1960年代のシカゴを再現するうえで、製作チームはまず50年前のシカゴのような街を探し、当時を彷彿とさせるコネチカット州ハートフォードにその場所を見つけた。

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