2014年11月13日 12:00
タバコ副流煙は一番身近なPM2.5だった!? 受動喫煙が子どもに与える影響とは
日本の環境基準では35マイクログラム/立方メートル以下が望ましいとされており、70マイクログラム/立方メートルを超えると「注意喚起」となり、学校や保育園では屋外の活動をやめるなどの対処がとられている。問題になっている北京はいまも400マイクログラム/立方メートルくらいの「危険水準」を超えているが、川合先生によれば、喫煙中の室内はそれ以上の場合があるそうだ。
「たとえば、マイカーの中。車内は狭いので、1本タバコに火をつけると窓を開けていても1000マイクログラム/立方メートル、窓を閉めていると3000マイクログラム/立方メートルになることがあります。保育園で外遊びが中止されても、親御さんが送り迎えの車内でタバコを吸ったらそれどころではありません」
○ニコチン依存は世代を超えて連鎖する
受動喫煙の問題も大だが、子ども自身の喫煙ももちろん問題だ。
「生まれたときから周囲の大人がタバコを吸っていると、子供も大人になったとき、あるいは大人になる前にタバコを吸い始めやすいのです。小学5年生までにちょっとでもタバコを吸った経験のある子どもは、成人になったときに喫煙する割合が高いこともわかっています」