くらし情報『NTT、東京五輪に向けてスポーツ中継の臨場感を高めるマイク技術を開発』

2015年1月30日 10:49

NTT、東京五輪に向けてスポーツ中継の臨場感を高めるマイク技術を開発

NTT、東京五輪に向けてスポーツ中継の臨場感を高めるマイク技術を開発
NTTは1月28日、観客の歓声に埋もれているスポーツの競技音をクリアに抽出する音声処理ソフトウェア技術「ターゲットマイク技術」を開発したと発表した。

従来、スポーツ中継で競技音を集音するために、ガンマイクやパラボラマイクが使われている。ガンマイクは可搬性に優れており、サッカーや相撲、ゴルフの中継に使用されている。また、パラボラマイクは、パラボラ反射板により目的音のエネルギーを高めて集音することで、騒音に埋もれた中でもクリアに強調でき、野球のキャッチャーミットやバットの打撃音を集音するために使用されている。しかし、歓声や応援といった周囲の雑音を十分に抑圧できず、狙った音が埋もれてしまい、視聴者が聞きたい臨場感あふれる競技音を届けることが困難だった。

一方、マイク集音技術では、遠くの音をピンポイントで抽出する技術として、2014年4月にNTTが発表した「ズームアップマイク技術」がある。同技術は、複数のパラボラ反射板と約100個のマイクで構成された受音系を用いることで、約3度の鋭い指向性を達成し、狙った音をピンポイントで集音できる。しかし、装置サイズが大きく、スタジアムなどの施設へ常設するのが前提の技術だった。

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