2015年1月30日 10:49
NTT、東京五輪に向けてスポーツ中継の臨場感を高めるマイク技術を開発
これにより、従来以上にスポーツのダイナミックな競技音を視聴者に届けることが可能になった。なお、同技術の集音範囲は約10~20mで、マイクをサッカーのゴール裏に設置した場合、ペナルティエリアをカバーできる。また、ソフトウェア処理による遅延は15sec程度であり、30fpsの動画なら1フレームもずれないという。
さらに、2014年7月には、NHKとの共同実験を実施し、実フィールドで迫力ある競技音を収録できることを確認した。サッカーではキック音や選手の叫び声を、大相撲では張り手やぶつかり音を、ゴルフではティーショットやパット音を強調した。中でも、サッカーは応援による騒音レベルが大きく、音をクリアにして放送品質を維持することが難しかったという。
なお、商用化は2015年度夏頃を予定している。その後も、音源の性質を活用した処理の高度化による性能向上を図っていく。
そして、2020年の東京オリンピックまでに技術改良を進めていき、さまざまなパートナーとのコラボレーションを通じ、スポーツ観戦において、より臨場感ある競技音の体験を世界中の人々に提供できるように取り組むとコメントしている。
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