くらし情報『大人気の「塚田農場」に副社長が抱く危機感とは?』

大人気の「塚田農場」に副社長が抱く危機感とは?

という取り組み。入社3カ月の新入社員だけで、お店をグランドオープンさせるというもので、店長も料理長も自分達で決め、実際に運営させます。これまでの当社がもつノウハウに沿っていけば、いいお店をつくるのは簡単ですが、それではプロセスを奪った文化祭のようなもので、オーナーシップが育ちません。プロセスを経験することでイノベーションが起き、新たなものが生まれる。だから、失敗するのはわかっても、上司からアドバイスすることはないんです。それでも、六本木や品川など、順調な経営を続ける店が多く誕生しました。

○事業変革人材を育てる

――大久保さんご自身も店舗担当から副社長にまでかなりのスピードだと思うのですが、大変ではなかったのでしょうか?

もちろん最初は難しかったですね(笑)。もともとは社長が「うまいものを出せば売れる」と言っていて、その通りに売れていたんです。
でもそれだけではない時代が来る、ソフトも加えればもっと上に行けると思い、「じゃあサービスを強化しよう」と実行するようになったんです。でも例えば金曜の8時に、ホールからキッチンに「お通しで余ったキャベツを千切りにしてくれ」と言ったとして、普通はやりたくないですよね(笑)。

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